大手賃貸仲介会社にて１１年勤務し、宅地建物取引士の資格を取得。４店舗の店長を経験後、地元のマンション管理会社に転職しました。
入居者管理と募集業務、リフォームや大規模修繕の手配をほぼ一人で担当し、手が空いた時に月極駐車場やコインパーキング部門にも顔を出して、借り上げ条件や値段設定にも口出しさせて頂いております。→→（会社に都合よくこき使われているだけとも言います）
現在現役バリバリのサラリーマンですが、私には夢があります！それは「不動産投資において知識だけを詰め込んで、根拠のない自信をもとに大きな金額を投資してしまい、人生を棒に振ってしまう人を一人でも減らしたい」という夢です。不動産取引は金額も高額になるケースが多いため、いまだに詐欺まがいの取引を持ち掛けられることが少なくありません。経験に基づかない偏った情報だけを頼りに物件を購入しようとすれば、悪徳業者の格好の餌食になり、たちまち身ぐるみをはがされてしまいます。
では、根拠のない自信をゆるぎない自信に変えるにはどうすれば良いのでしょうか？それは、知識を詰め込むだけでなくアウトプットするための練習場があれば実現可能だと確信しています。
私自身もあと5年で不動産の知識と経験をゆるぎないものにし、５０歳までに独立する目標を立てています。やるからには必ず成功させたいので、準備には万全を期して、サラリーマンとして自分の時間を切り売りし、将来の役に立つ知識と経験を得ている段階です。これは決して無駄な時間ではないと信じています。株やFXでいうところのトレードの一歩手前のデモトレードをしているような感覚です。
具体的には、入居者対応ひとつとっても、やらなければならないことは必ず実施しますが、プラスαの要求があったときに、要求を呑んだり、やんわり断ったりといろいろなケーススタディを繰り返し、お断りした際に激高するタイプの人ほど、要求を呑んであげた際にお礼にお茶菓子をくれたり、逆に簡単に引き下がってくれる人ほどその後あっさりと退去してしまったりといろいろな学びもありました。
大規模修繕に関しましても、信頼性で選ぶなら大手の外壁塗装会社を選ぶのが確実ですが、当然それに比例して単価も上がります。安くて信頼できる会社がぱっと見でわかれば嬉しいのですがなかなかそうもいきません。結局は試してみるしかありません。小規模な塗装業者を数社ピックアップして、夕方作業員がその会社に戻ってくる時間帯に遠目から様子を伺い、態度やマナーに問題はないかなど外から見える範囲だけでも確認し、業者の選定をする。そこから見積依頼をし、気になるところは納得いくまで質問をする。施工が始まったら、共用部で入居者に挨拶をしているか、見学と称して見積書に記載されている塗料をちゃんと使用しているか、作業は丁寧にしているかの確認。施工中にも疑問があれば現場監督に随時確認しとにかく自分が納得できるまで質問をしました。
ここまでしたからこそ、安くて質の良い業者さんとの関係を築くことができたと思います。これは「この業者さんが目を離したら手を抜くかもしれない」ということではなく、自分の考えうることをすべてやり切ったうえで失敗したとしても、次回の糧にすることができますが、「たぶん大丈夫だろう」と高をくくって、もし思った通りの仕上がりにならず、後で文句を言ったところで誰も得をしませんし、2度と仕事のパートナーとして組むことはできないでしょう。
リフォームに関しては、数年前まではアクセントクロスを使用して、オリジナリティーを演出しておりましたが、最近はシンプルだけどほかの物件にはありそうでないようなアクセントを加えて差別化を図るようにしています。インターネットの普及に伴い、ただキレイにするだけではなく、写真映えのするカラーや季節ごとに好まれる色を研究して実践しています。
下の画像は４月末に退去されて、ゴールデンウィーク後にリフォーム開始だったため募集開始が初夏になるため、ネット画像と案内時に涼しげな印象を与えるため、クロスとクッションフロアは白で統一し、枠のみをスカイブルーで仕上げました。おかげさまでリフォーム完了直後に入居が決まり、現在も順調に稼働中です。
同じタイプの部屋でも季節によって色味を変えることによって入居を促進することができます。下の画像は９月末に退去された部屋で、秋から冬にかけての募集になるため敢えてもの哀しい雰囲気に同調させようと薄紫色をチョイスしたところ、２０代女子にマッチして１１月から入居してもらうことができました。
下の画像のように平成１０年ごろまでは量産されていた３点ユニットバスですが、今では負の遺産でしかありません。しかし、いろいろな業者を探すことで、同じスペースでセパレートに変更することが可能になりました。
これを分離すると
もちろん「湯船にゆったり浸かりたい」というニーズは満たせませんが、「予算はないけどセパレート希望」の方には訴求力抜群です。八方美人は誰からも好かれませんが、ターゲットを絞って一途に思いを伝えれば、本当に必要としている方に伝わると信じています。
11年も賃貸仲介会社に所属していると時代の流れを感じることもでき、入社当時には雑誌広告や店頭POPほど重要視されていなかったインターネット広告がいまやなくてはならない最重要媒体になっていたり、義務付けられていた対面での重要事項説明がオンラインでも可能になっていたり、現在ではそもそも来店せずに内覧から契約まですべてオンラインで完結する、１５年前には信じられない時代になりましたね。厳密にいえば、実際に住むお部屋は現地まで赴き周りの環境や両隣の入居者の雰囲気（共用部にものを放置していないか）や、共用部の清掃が行き届いているかなど、オンラインでは伝わりづらい（仲介会社が故意に伝えない）部分も少なからずあると思いますので、自分の身内が部屋探しをするのであれば必ず外覧（部屋の中よりも部屋や物件の周辺確認）することをすすめます。
最後に、青山学院大学の原晋監督が、２０２２年の箱根駅伝優勝後のコメントで、選手が「自立」ではなく「自律」してくれたから優勝できた！とコメントしていました。私自身も自律して活動していけるよう心がけていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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